
燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(トイプードル通信2017年7月号より)
今月の課題図書は
燃え殻
『ボクたちはみんな大人になれなかった』
珍しく、新刊コーナーにある本をご紹介。
「都内で働く会社員、休み時間に始めたTwitterで抒情的なつぶやきが人気となり、多くのフォロワーを獲得。
『140文字の文学者』と呼ばれ、ウェブ掲載した本作が話題になり、小説家デビューを果たした。」
以上、燃え殻さんのプロフィールです。Twitterから生まれた小説家。
お風呂で読んでたら、そのまま読み止まらず、お湯が水になる頃に読み終えた笑
なんという恋愛小説。刺さる言葉の連打に涙腺やられまくった。
わたしは楽な恋愛がいい恋愛だと思ってたことがあるんです。
会いたい時に遊べて、それ以外はほったらかしても大丈夫で、
振り回されず、自分のリズムを乱されないのがいい相手だと思ってた。
でも、結局うまくいかなかい。
なぜかずっと寂しいままで、その時は気づかなかったけど、
自分本位でいられるってことは、たぶん一人でいるってことと一緒やったんやな。
例えば、恋人が使う言葉を知らないうちに喋っていることがある。
影響を受けて、さも自分の意見かのように人に話している。
その人に会ったことで、自分が変わっていくのを感じる。
その人が笑ってくれたら、バツがマルになったりする。
不自由さえも自由に感じるのが、いい恋愛かもしれないと、
今は思っています。
あくまで、わたしにとってはやけど。
この本を読んで、より強く思った。
ボクが一番影響を受けた人は、
戦国武将でも芸能人でもアーティストでもなく、
中肉中背で三白眼でアトピーのある愛しいブスだった。
もう夜遅いですので、この通信は明日の朝皆様にお届けします。
深夜あるあるなのか、
本の影響か、だいぶ感情漏れてますけど。
おやすみ、
おはよう
では、また会う日まで
オトザイサトコ