Otona no Kadaitosho

2018.09.7

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(トイプードル通信2017年7月号より)

今月の課題図書は

燃え殻

『ボクたちはみんな大人になれなかった』

 

 

珍しく、新刊コーナーにある本をご紹介。

 

 

「都内で働く会社員、休み時間に始めたTwitterで抒情的なつぶやきが人気となり、多くのフォロワーを獲得。

『140文字の文学者』と呼ばれ、ウェブ掲載した本作が話題になり、小説家デビューを果たした。」
 
 
以上、燃え殻さんのプロフィールです。Twitterから生まれた小説家。
 
お風呂で読んでたら、そのまま読み止まらず、お湯が水になる頃に読み終えた笑

なんという恋愛小説。刺さる言葉の連打に涙腺やられまくった。

 

 

わたしは楽な恋愛がいい恋愛だと思ってたことがあるんです。

会いたい時に遊べて、それ以外はほったらかしても大丈夫で、

振り回されず、自分のリズムを乱されないのがいい相手だと思ってた。
 

でも、結局うまくいかなかい。

なぜかずっと寂しいままで、その時は気づかなかったけど、

自分本位でいられるってことは、たぶん一人でいるってことと一緒やったんやな。

 

 

例えば、恋人が使う言葉を知らないうちに喋っていることがある。

影響を受けて、さも自分の意見かのように人に話している。

その人に会ったことで、自分が変わっていくのを感じる。

その人が笑ってくれたら、バツがマルになったりする。

不自由さえも自由に感じるのが、いい恋愛かもしれないと、

今は思っています。

あくまで、わたしにとってはやけど。

この本を読んで、より強く思った。

 

 

ボクが一番影響を受けた人は、

戦国武将でも芸能人でもアーティストでもなく、

中肉中背で三白眼でアトピーのある愛しいブスだった。

 

 

もう夜遅いですので、この通信は明日の朝皆様にお届けします。

深夜あるあるなのか、

本の影響か、だいぶ感情漏れてますけど。
 
 
 
おやすみ、

おはよう

では、また会う日まで

オトザイサトコ