Otona no Kadaitosho

2018.09.7

西加奈子『さくら』(トイプードル通信2016年4月号より)

今月の課題図書は、

西加奈子

『さくら』
 
 
西加奈子さんが直木賞を受賞された際に、

ブログで紹介したことあるのですが。

桜の季節になると思いだす一冊。

 

何度読んでも感動が薄れない、

西加奈子さんの傑作だと思います。

 

家族ものを書かせたら、西加奈子の右に出るものはいない。

「さくら」は、5人と一匹の家族の物語。

兄の自殺により崩壊しかけた家族の出来事と、再生を描いています
 
 
 
違うよ兄ちゃん。

神様はいつだって、打てないボールなんて、投げてこなかった。
 
 
 
どんな悲しみがあっても、どんな裏切りがあっても、

きっと生きていけない事はないのです。

わたしたちにはそれを笑って生きていける力がある。

 

日々から目をそむけないこと。

 

限りある時間の中で、愛している人に「愛している」と、

今すぐに伝えなければならないこと。

この一冊から教えられたことです。

 

この本を読んでからというもの、

誰かを好きになったら、一分一秒でも早く「好き」と言おうと決めてます 笑

なかなかそんな機会が訪れないけども。

明日死ぬかもしれないし、

伝えられなくて、後悔するよりずっとましやし。

 

犬好きの人には是非お勧めしたい。
そして、愛する人には是非読んでほしい本です。

 

少し日常が素晴らしくなります。
 
 
 
おやすみ、

おはよう

では、また会う日まで

オトザイサトコ