
Music
-
2013年に発売し、完売した「LIBRA」。LIBRA2013年 Release
2013年1月発売。全5曲入り。
日本の童謡にインスピレーションを受けて、独自の感性で紡がれた世界観をちりばめた一枚。
幼い頃読んだ絵本に出てきた魔法のガラス玉は、そこに思い描いた景色を映せば、その場所へ一瞬で飛んで行けるという代物で、 私はずっとそれが欲しくて欲しくてたまらなかった。
「LIBRA」は子供の頃に育てたガラス玉のような憧れを、一つ一つ曲にしたファンタジックな作品です。
-
悪あがき2016年 Release
2016年1月発売。全6曲入り。
東京スカパラダイスオーケストラ・大森はじめをプロデューサーに迎えた一枚。
ジャケット画は、日本画家・松谷千夏子。
音楽が上滑りしていると感じていた時期があって、もっとみぞおちにズンと来る、残る音楽を作りたいと思った。
それは、簡単には口にできないような恥ずかしい事を音楽の前にさらけ出す事だと思い、つまり私にとっては、恋愛観や女の直情を歌にすることだった。
「永劫回帰」 作詞作曲:オトザイサトコ
癒えない痛みで乾いた唇で
君の孤独をそっと潤すよ
ほの白い部屋から抜け出して
ここじゃない明日を願って
だけど生まれ変われない
青い銀河の船を漕いで 望んだ先の海へ
何光年も続く祈り 未来で再び会おう きっと
ああ 時代の波にさすらえば かすれてく心は
そう 幾千の小さな灯も 寄り添って瞬いている
夜の帳が二人を包む時
隠されてきた秘密は暴かれる
お互いの傷口を見せ合って
優しげな言葉尽くして
だけど乾きを癒せない
何故にこんなに焦がれ 君へ帰りたいと願うんだろう
都会に溶けた見えない星 この世界はメリーゴーランド
もしあの日の過去に戻って 選び直せるとして
同じ岐路で佇むんだろう 未来は手を伸ばせば そこに
青い銀河の船を漕いで 望んだ先の海へ
カシオペアや黄金の月 燃えるようなカタルシス
もしあの日の過去に戻って 選び直せるとして
同じ道を歩むのだろう 未来で再び会おう きっと
「悪あがき」作詞作曲 オトザイサトコ
「毎日じゃなくても、
土日のどちらかでも、
気が向いた時でいいから会ってほしいのです」
春はまだ寒くて
メールの返事はない
暇でやることがないって あなたがツイートしてる
誰が見ても振られているのに
今更あなたに悪あがき
せめて傷跡でいい 思い出が欲しいのよ
めちゃくちゃにして捨てておくれ
よくある話と友達はみんな言う
来ないと分かってるのに
明かりは消せないまま
誰もが生きてんだね
少しだけの遊びのつもりなら
何故あんな眼で見つめたの
あの日 嘘でもいい 忘れられないのよ
潤んで光るその瞳を
砕け散ったプライドなんて ほんの少しも惜しくないのよ
あなたがいれば いてくれたら
流れていく季節の中で
あたしは置いてかれてしまって
悲しいけど まだ明かりは消せない
都合良く遊ばれているのに
どうしようもなく片思い
いつかこの涙が枯れる日は来るのか
いつになればあたしは あたしは・・・
誰が見ても振られているのに
性懲りもなく悪あがき
だから高望みは少しもしない
せめてめちゃくちゃにして捨てておくれ
春はまだ・・・
「負け犬と遠吠え」作詞作曲:オトザイサトコ
映し鏡の中 通り過ぎた十代の夢をまだひきずり
もがいてる私一人
燃やして燃やして 全てをさらけ出して
あがいてみましょう 死ぬまで
絞り出した言い訳さえ 誰かの受け売りだと気づいた
私にはまるで個性が足りない 足りない 足りない
冬の朝 バス停 かさつく 唇は鉄の味
もう駄目だって言いながら 本当はずっと祈ってる
どうしようもないまま 通り過ぎた十代の後悔を引きずり
もがいてる 必死で
燃やして燃やして 全てをさらけ出して
諦めんのか?もうこれで精一杯?
生きているなら 最後の最後まで
嘘つくなよ 自分に
いくつになっても私は 垢ぬけない子供のままで
あなたにもきっとバレてる 中身が足りない 足りない
いつまで繰り返す 諦めという名の絡まる鎖に
もがいてる 必死で
どうしてどうして 名前が要るのでしょう
真珠もダイヤも興味ないのよ
呼んで呼ばれたい この世にただ一人
代わりなどいない そう言ってよ
燃やして燃やして
燃やして燃やして
『船は漕いでゆくもの』作詞作曲:オトザイサトコ
私にくれたもの ひとつ並べて
悲しい歌ばかり 歌っていました
必ず戻るという あの約束も
灰になって散らばって 空に舞いました
十五で嫁いだ日の 面影も消えたわ
棘を編んだ血まみれの花 あなたにあげた赤
あの日から
バイバイさよなら 愛しいあの人は
闇の彼方に消えていった
辿り着いた先の 地上の楽園で
死んだあの子にも もう一度会えるさ
浜辺の海風が 体に染みて
夢さえつい果てて 踊っていました
潮騒に胸を掻き 記憶を手繰り寄せて
夜ごと聴いた子守歌 母が繋いだ歌
あの時の
橙の夕暮れ 今も焼き付いて
ひねもす泣いて暮らします
かもめが鳴いている あざ笑うように
船は漕いでゆくものだという 船は漕いでゆくものだという
いつの日か
私のこの声が あなたに届くころ
知らない街で誰を抱く
かもめが鳴いている あざ笑うように
船は漕いでゆくものだろう 船は漕いでゆくものだから